新型コロナ終息後のインバウンド復活への緊急対策案

「新型コロナ終息後のインバウンド復活への緊急対策案」

Sakura Television Network Limited
オーストラリア・ニュージーランド

観光客の誘致対策は世界中で既に始まっている

世界中の国々がインバウンド市場での獲得競争を既に始めています。
オーストラリア、ニュージーランド両国内も例外なく、新型コロナウィルス終息後に向けて、南米、中東や ヨーロッパなどへのツアー先行予約を各メディアにて開始しており、観光客の強奪戦が始まっています。 日本も、世界中の人々に「日本への選択」を決定して頂くべく対策を緊急に始めなくてはなりません。 現在、海外旅行を制限されている世界中の人々は、新型コロナ終息後の自由を待ちわびています。 制限が解除された時、旅行客が爆発的に増えることが予想されます。日本も遅れをとってはいけません。

 

外国の方々は日本訪問だけを考えている訳ではない

日本への旅行を考えている外国人への PR は不可欠です。195 ヶ国以上の国の中から、日本を選んでいただ けなければなりません。そのための方法は一つ。外国人に、日本を知っていただくことです。そのためには、 少しでも多くの外国人に、日本各地の観光 PR 映像を見ていただく必要があります。その方法の一つとして、 YouTube への投稿も有効ではあります。しかし、毎日何億というコンテンツがアップロードされている中、 海外に住む外国人に特定の映像を検索していただくことは、非常に困難です。特に、日本各地の知識が殆ど 無い外国人にとって、それは不可能と言っても過言ではありません。継続した途切れの無い広報活動で、 海外で情報を見て頂く事が必須となります。

 

決定するのは最終的に消費者である

世界各地で行われるインバウンド観光エクスポにて、現地の旅行代理店への PR も重要です。しかし、現地 バイヤーは日本だけではなく、世界各国からの観光エクスポに参加しています。また現地旅行代理店(日系 ではありません)は利益率が高く、集客が容易で魅力がある、または既に人気のある国を優先して販売パッ ケージを組みます。現地旅行代理店に Japan Package を組んで頂く為には多くの消費者からのリクエスト を得る他ありません。現地旅行代理店も訪日観光誘致への重要な一部であるのは当然ですが、映像含めた情 報提供を直接的に国民に PR し人気を得ることができれば、代理店含め多くの方が訪日されるはずです。

 

プロモーション対象国の選択は長期安定国から優先すべき

今まで訪日観光客数が最多であった東アジアを中心にインバウンド対策を練らざるを得なかった日本ですが、 経済や政治情勢の関係によって日本国内の観光業が左右され、また今回の新型コロナウィルスの発生に伴い 特定国に依存していた観光地がダブルパンチの大打撃を受けました。特定国集中型の観光誘致を行ってきた が故の結果だと言わざるを得ません。一方、オーストラリアやニュージーランドは共に民主国家であり、 世界共通言語の英語が母国語であり、さらに日本との姉妹都市も多く、経済や民間交流始め日本からの観光 客や留学生なども多い国です。

*資料

ポジティブに着々と準備する事が必要

日本国内の観光業は現在非常に厳しい状態にある事は周知のとおりであり、弊社とて例外ではありません。 今は、明るい近未来に向けて努力する事だけに重点を置く期間と考えます。海外旅行制限が解かれた時、 間違いなく、訪日外国人は大挙してやってきます。その時は間もなく訪れます。 その際にはオモテナシを提供し、楽しかった思い出と共にリピーターとなって頂く事が長期的なお客様獲得 への近道となります。特定の国から大挙してやってくる観光客もとても大切です。訪問して頂いたお客様に 楽しかった、美味しかった、また来たいという感想を持って頂く事が最重要となります。 外国人が沢山訪れていた半年前と現在、自治体含めた観光関連業者の方々にはさらなる観光立国として何が 重要であるか良く見極める時でもあります。消極的な場所には誰も行きません。ポジティブな誘致活動を。

 

海外で見る日本への観光誘致活動の現実

・現地イベントへの参加
日本人が主催する旅行博や Japan Day には多くの現地の方々が訪れます。 現地旅行代理店スタッフ、また旅行好きや日本が好きな消費者も多く来場されますが、彼らは同じ週末に 他国のイベントにも行きます。来場者数がイコール日本びいきとは限りません。

・紙媒体における広告掲載
旅行雑誌、現地新聞等に訪日観光広告を掲載するのは一つの手段であり、広告掲載主は、主に現地の旅行 社か、時折日本政府系や自治体系なども掲載する事があります。購買者数が多い冊子や新聞での掲載であ れば、知名度の向上や新たな訪日旅行者の獲得に成功するケースはあります。しかし、掲載費用は高額に なり、また世界各地の観光誘致広告も多々掲載されている中で、際立つ魅力的な写真や価格、旅程内容な どが重要なポイントになります。

・現地地上波放送
現地地上波放送に関しては、放送費用が莫大な金額となり、費用対効果が低いと考えられます。
500 万人の視聴者がいたとしても、訪日観光 PR 映像を偶然に見られる人数は 1%程度、その中で、 実際に日本に興味を持って訪日する外国人は、ほんの一握りと想像が付きます。また紙媒体同様に多くの 国々が同様な CM スポットを利用しています。

 

日本への観光誘致活動への提言

本題である新型コロナ終息後に予想される訪日外国人の急増に恩恵を受ける為には、広報活動の原則に戻る 事が重要であり、特定国を対象とするリスクを考慮し、英語圏への対応にも早急な努力が必要です。

1.外国人観光客誘致活動へのプロモーション予算の配分を考える
一般観光客を誘致するのか、スキー客など特定のグループに力を注ぐのか、順列を作ります。 観光客誘致 PR 対象国の優先順位を決定します。(通例の国+新規開拓) 一般消費者向けの誘致と旅行代理店向け誘致の配分をしっかりと把握しましょう。
Point : 量より質を見極める時代。
闇雲に PR するのではなく、”訪日の可能性のある”外国人を対象にすることが重要です。

2.近隣市町村、関連企業との連携
海外からの旅行客が、どこか一つ特定の市町村へ訪問することは稀です。 一般的には、旅行ルートを作成して観光します。一市町村が PR を頑張っても、海外から特定の市や 村への訪日はあり得ません。近隣市が共同で PR することが大切です。様々なルートを提案する ことで滞在日数が増え、旅程にも余裕が出る為に十分なオモテナシが可能となり、リピーター確保に 大きく前進します。市町村周遊クーポンや、村々が誇れるポイントを練り上げた上で密度の濃い 誘致が必要ですし、道府県を超えた協力はさらに有効な滞在経験の提供に繋がります。
Point : 市町村、県を巻き込む
世界に誇れる文化財や自然があるだけで小さな村を訪れる外国人観光客はいません。地域全体の プロモーションの中でそれぞれをハイライトし、滞在日数を増やして頂く努力が必要となります。

3.日本食文化をもっとアピール
和食が無形世界遺産になってしばらく経ちます。弊社のモットーは一人でも多くの外国人に日本食を 食べて帰国して頂く事です。秋田の炙りガッコ、宮城の岩ガキ、沖縄のチャンプルなど地元ならでは の食事を PR することが重要です。外国人は目新しいものに興味を持ちます。
Point : 地元ならではの食を PR

4.海外で人気が出る日本の魅力を絞り込む
アウトドアアクティビティーに関しては根強い人気があります。例えば北半球の冬には当地 オセアニアからのスキー客が急増します。北海道のニセコがオーストラリア人で埋まってしまう話は 良い例です。また訪日外国人が急増する桜の季節、秋の紅葉も自然がもたらす恩恵であり、広告効果 よりも個人的な興味が優先されるのが理由となります。従い、それらの特定のポイントを有効活用で きる自治体はそれらをハイライトする事が重要となります。 サイクリング、トレッキング、キャニオニング、登山、ラーメン、鉄道、温泉、祭り、地方文化、 日本食、盆栽、陶芸、修学旅行などリストには事欠きません。その一つ一つが海外から見たら魅力的 である事を忘れてはいけません。
Point : 地元の魅力を絞り込む

5.WiFi はマストのツール
自治体、企業、各レストランに至るまで WiFi の環境はマストです。 ネットを利用したホームページへの誘導、QR コードを利用した直接アクセスの充実、スマホ決済、 カード決済一般化の早急な拡充が必要です。観光客はネットが命であるという認識を持ってください。
Point : 一にも二にも WiFi 完備

6.ネットを利用する
自主制作の映像等をネットに掲載することは最低条件です。(制作時のポイントは後で述べてます) また、自治体、企業ホームページのマルチ言語化は必須です。ホームページは日本語だけ充実 するのではなく、他言語も同レベルに充実させる必要があります。 また、英語化された観光情報は、常に更新して継続することが肝要であり、数年で 1 回程度の YouTube アップデートが主流の自治体様には月一更新を目指す努力が必要です。
Point : ネット上の情報管理と充実

7.旅行博、Japan Day などのイベントへの参加
現地での日本からの出店は増加していますが、他国からの出店と比較すると“地味”すぎると 感じます。ポスターを貼り、パンフレットを配るだけでは不十分です。
もっと Hands On 的な、例えば地方の民族衣装を着せる、持たせる、試飲試食させる、演奏させるなど 行動を伴う出店を勧めます。当日に来場する方々への”オマケ“も効果的です。割引券、無料宿泊券、 無料招待券などの特典を利用したハイライトを設けてください。 日系の出店ブースでよく見かけますが、出店者がテーブルの内側で対応するのを修正し、 テーブルの外側で直接来場者と接する努力が必要です。
Point :
イベントへの参加は押しの一手

8.媒体の選択
紙媒体、地上波、SNS など現地でのメディア利用にはそれなりの利点、欠点がある事は前述の通りです が、日本国内で入手された現地メディア情報と現地で関係のある旅行社や企業へ直接問い合わせて 得た情報と比較する必要があります。費用対効果の優れた予算の使い分けを行い、長期的な戦法を 組まなくてはなりません。特に日本国内では「クリック数は?」「アクセス数は?」から全てが始まる 商習慣がありますが、数字に惑わされる事無く広報予算の支出には気を配る事が重要です。
Point : 媒体選択は慎重

 

Sakura TV というプラットホーム

SakuraTV は、オーストラリア・ニュージーランドにて、訪日観光 PR 映像を 24 時間無料放送している テレビ局です。両国での視聴者はすでに“ジャパン”が好きな方々です。

*資料

新型コロナウィルス終息後に向けて、現在旅行プランを考えている両国民に対して、効果的に日本を PR し、 多くの訪日観光客増加を目指すためには、Sakura TV は有効なプラットホームになります。充実した旅番組 「Esprit Japon(英語化済)※BS Fuji」、「旅サラダ(英語化済)※テレビ朝日」などとともに日本への観光誘致 映像をお見せするのは非常に有効なメディアツールとなります。

Sakura TV での観光 PR 映像の放送に関して、格安な放送料金での放送枠を販売しております。
またお手持ちの映像への英語字幕入れ、外国人ナレーション入れ等も実費にて扱っております。
日本を元気付けるために、オーストラリア・ニュージーランドから、サポートをさせて頂きます。 まずは、お気軽にお問い合わせください。

 

プロモーション映像制作の際のポイント

海外在住の弊社の目線から、観光映像 PR 制作のポイントをいくつか述べさせていただきます。

  1. 映像、ウエッブサイト、パンフレット、観光物産展、などでの情報提供はすべて英語化する未だに英語タイトルが一切ない映像が多々見受けられます。国内向けの映像というのは理由にはなりません。 どんな観光映像であれ、最低限の情報にて海外向けに対応している必要があります。少なくともルート 表示、地名、祭り名、可能であれば簡単な説明なども英語化することを推奨します。
  2. 外国人の目線で制作 どのような情報を必要とし、何に魅力を感じ新鮮さを感じるのかは、日本に住む日本人では気付け ない事です。市町村にお住まいの在日外国人に対して聞き取り調査をし、最良は制作時に現場に 同行し、何を母国の方々に見せたいと感じるのかを知る必要があります。
  3. 映像内容について ドローンなどは多用しないことをオススメします。空撮は美しい映像を撮る事が可能ですが、 訪日外国人はそれら映像を実際に見る事は出来ません。実際に観光する目線に立って撮影すると、 よりリアリティが増します。精神的に訴えるよりも見た目の面白さを前面に出す方が効果的です。 高画質で凝った映像よりも、面白さ、興味をひく映像を目指してください。 また、外国人は地元ならではの食文化に非常に興味があります。体験型の観光も重要です。着付け体験、 陶芸、サムライ衣装、忍者、寿司、田植えや稲刈り、酒造、釣り堀、パチンコ、競輪、競馬、ボート競 艇、なども珍しく、注意を引く内容です。日本には素晴らしく、特別な事が盛り沢山ある事をみせてく ださい。映像は数分以内が基本です。じっくりと神社仏閣を見せても効果は無く、視聴者は飽きます。 最後に、「英語表記が無く場所が分からない」、「日本人のメンタル的映像が多い」、「実景ばかり」、 は最低限に抑え、「空撮や 360°VR 映像」は、全体の紹介として短時間に収めてください。
  4. その他、外国向け観光 PR 映像に関してのご質問などございましたらご連絡頂ければと思います。

最後に

日本国内の各自治体で、日本人観光客誘致のプロ―モーション競争をされても地方創成には微力です。 外国から観光に来て頂くのが最重要となります。世界が新型コロナ終息後の観光誘致合戦に入り始めた今、 コスパに優れた弊社 Sakura TV「訪日観光 PR 放送局」を是非ご利用ください。

 

筆者 関川まさ
代表
Sakura Television Network Limited www.sakuratv.com
オーストラリア・ニュージーランド

 

 

筆者プロフィール

新潟県出身。在ニュージーランド歴 53 年。
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